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腱鞘炎

ただの使い過ぎではない腱鞘炎は甘く見ない方がいい

痛みを解消するために、手先の使用量を制限するのではなく体の使い方を見直すことで、手先への負荷そのものを減らしていくという考え方を当院では採用しています。


手先ばかり使ってしまう理由とは?

一般的には、腱鞘炎の際は手首や指に負担をかけないよう「その部位を使わないように」と指示されることが多いです。

しかし当院では、手首や指が「使われすぎてしまう」理由は、それ以外の身体の部位がうまく動いていないからだと考えます。
つまり、本来なら他の部分も動作に関与すべきところを、動きにくいために手先が過剰に働かざるを得ない状態になっているのです。


体の動きを再構築する

そこで当院では、体のさまざまな部分が動作に参加できるよう、「動きの再生」を促します
その結果、手首や指先だけでなく、より多くの部位が協調して動作に関与するようになり、自然と手先の負荷は軽減されていくのです。

腱鞘炎の主な原因のひとつは、**「小手先の動き」**にあります。
これは、手先だけで動作を行い、本来使うべき他の部位がほとんど使えていない状態です。

当院では、手先だけでなく体全体を使って動作できるよう身体の使い方を修正していきます。


動作に全身が関与することで負担が減る

身体の複数の部分が協調して動くようになると、動作による負担は分散され、手首や指先への負荷は大きく減少します

日常の動作においても、体全体を活用して動けるようになれば、手先への負担は少なくなります。
しかし、日頃から体の多くの部分を使わず、手先だけで作業をこなすクセがあると、たとえ少ない動作でも手首や指への負担は大きくなります

また、「体の多くの部分を使おう」と意識しても、体がどう動けばいいか分からなかったり、うまく対応できなかったりすることもあります


誤魔化した動きがもたらす悪循環

習慣や動きのクセによって、本来動かすべき筋肉や関節を使わなくなると、正しい動きができなくなり、動作がぎこちなくなります

それでも何とか体を動かそうとすると、**「本来とは異なる、いわば“誤魔化した動き”」**で動作を行うようになります。

この誤魔化した動きは、自分自身の感覚まで誤魔化してしまうため、「正しい動きをしている」と錯覚しがちです。

そして、こうした状態が続くことで、筋肉や関節に少しずつ負担がかかり、痛みや関節の変形といった問題に発展するのです。


柔らか整体によるアプローチ

当院で行っている柔らか整体では、こうした誤った動きのパターンを整え、本来あるべき自然な動きへと体を導いていきます

それにより、手先への過剰な負担を軽減し、腱鞘炎の根本的な改善を図ることが可能になります。


腱鞘炎を治す運動法について

腱鞘炎によって指・手首・ひじに痛みが生じる原因のひとつに、手先に頼りすぎた動作が挙げられます。
いわゆる「小手先の動き」に陥っている状態です。

本来、手を使って動作を行う場合でも、手だけでなく体全体のさまざまな部位も連動して動くことで、手先への負担を大きく軽減することが可能です。

そのための練習法として、手先以外の部位の動きの比率を高め、手先に頼らず手を動かす習慣をつけるための稽古を行いましょう。


腱鞘炎を改善するための運動方法

  1. 両腕を前方にまっすぐ伸ばし、ひじをしっかりと伸ばします。
  2. 握り拳をつくり、親指が上を向くようにします。
  3. 握り拳の位置を動かさず、肘窩(ひじの内側)を上に向けたり下に向けたりするように、ひじを回転させます。

【ポイント】

  • 手首を動かさないことが重要なポイントです。
    手首が一緒に動いてしまうと、肘の動きに集中できなくなります。
  • 手首が動いてしまう場合は、握り拳をテーブルなどに置いて固定した状態で、ひじの回転運動を行うとスムーズにできます。
  • 慣れてきたら、手首を物に頼らず自分の体で制御しながら行うようにしましょう。

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