ストレスによる全身の痛み・しびれ・コリは心身症のサインです
「心身症」とは、心理的・社会的な要因(自分の性格や家族・職場の環境、人間関係などによるストレス)が身体の病気の発症や進行に密接に関わり、器質的または機能的な障害が見られる状態を指します。日本心身医学会ではこのように定義されています。重要な点は、心身症が身体の問題であり、心の病気である神経症とは異なるということです。
心身症の問題とは
しかし、心身症は体の問題でありながら、内科や整形外科、耳鼻科などを受診しても解決しないことが多いのが現実です。心の病気ではなく、物理的なストレスが発症や経過に関与している可能性もあります。
物理的なストレスとは
物理的なストレスは、物理的な環境刺激によって引き起こされるもので、例えば温度、音、光、物理的な圧力などが挙げられます。例えば、明るいディスプレイの光やエアコンの冷たい風、暖かい風などがこれに該当します。
そもそも、「ストレス」という言葉は、物理学的な意味で物体に圧力がかかるときの変形を指す用語でした。
心身症の解決法
当院では、身体にかかる物理的ストレスによるゆがみを修正することで、生体にフィードバックをかけ、ストレスの元となるストレッサーを取り除くアプローチを行っています。
心身症においては、この物理的圧力や精神的ストレスが、本人が気づかぬうちにストレスとして作用し、さまざまな症状が現れたと考えています。
心身症の症状 心身症の分類
▷呼吸器系
気管支ぜんそく、過換気症候群、神経性咳そう、慢性閉塞性肺疾患など
▷循環器系
本態性高血圧症、本態性低血圧症、起立性低血圧症、冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)、一部の不整脈など
▷消化器系
胃・十二指腸潰瘍、急性胃粘膜病変、慢性胃炎、心因性嘔吐、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、慢性肝炎、慢性膵炎など
▷内分泌・代謝系
肥満症、神経性食欲不振症、神経性過食症、愛情遮断性小人症、甲状腺機能亢進症、心因性多飲症、糖尿病など
▷神経・筋肉系
筋収縮性頭痛、片頭痛、その他の慢性疼痛、痙性斜頭、自律神経失調症、心因性めまい、冷え症、異常知覚、失声、チックなど
▷小児科領域
小児ぜんそく、起立性調節障害、過換気症候群、消化性潰瘍、反復性腹痛、神経性食欲不振症、周期性嘔吐症、情動性不整脈など
▷皮膚科領域
慢性じんましん、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、汎発性脱毛症、多汗症、接触皮膚炎、湿疹、皮膚掻痒症など
▷外科領域
腹部手術後愁訴(腸管癒着症、ダンピング症候群、その他)、頻回手術症、形成術後神経症など
▷整形外科領域
慢性関節リウマチ、全身性筋痛症、腰痛症、多発関節痛、肩こり、頸腕症候群、痛風など
▷泌尿・生殖器系
夜尿症、遺尿症、神経性頻尿(過敏性膜胱)、遊走腎、心因性インポテンス、前立腺症、尿道症候群など
▷産婦人科領域
更年期障害、機能性子宮出血、月経痛、月経前症候群、月経異常、卵巣機能低下、不妊症、不感症など
▷眼科領域
原発性緑内障、眼精疲労、本態性眼瞼けいれん、視力低下、視野狭窄、眼痛など
▷耳鼻咽喉科領域
耳鳴り、心因性難聴、アレルギー性鼻炎、嗅覚障害、頭重、頭痛、口内炎、心因性失声症、吃音など
▷歯科・口腔外科領域
顎関節症、口腔乾燥症、三叉神経痛、舌咽神経痛、ある種の口内炎(アフタ性および更年期性など)
自律神経失調症は何科を受診すればよいのか?
自律神経失調症における心身症は、各領域において広範囲にわたり、各専門分野が分化した医療体制の副産物です。
東洋医学では「心身一如(しんしんいちにょ)」と言われるように、心と体は表裏一体と捉え、精神的な負荷がかかると、体調にも影響を及ぼすと考えます。
心と体はお互いにバランスを取り合いながら健康を保っているという考え方があり、体の中で起こる出来事として、総合的に身体を捉えることが重要です。
心身症のまとめ
心身症は身体の問題であり、その原因となる身体の緊張を解消することが大切です。
心身症における症状は、交感神経が過剰に働くことによる自律神経の乱れが関係しています。リラックスを担当する副交感神経が働くべき時に、興奮や緊張を調整する交感神経が過度に活性化している状態を修正することが、これらの症状の改善につながります。
自律神経失調症の原因であるストレスは、心身に過剰な負荷がかかり、体のゆがみが生じている状態です。交感神経と副交感神経のバランスを、運動学的および東洋医学的に修正し、症状の緩和を目指します。